CASES|事例紹介
大切にしていることが、そのまま差別化になった。
課題と背景
BACKGROUND
ダンスが上手になること。それだけが価値なのか
ダンススクール業界は競争が激化しており、講師の実績やスキルを打ち出すスクールが多く見られます。SPACE N にも、アーティストのバックダンサーを務めるプロダンサーが在籍しています。
技術や実績を前面に出せば、比較の土俵には乗れます。しかしそれは、他のスクールと同じ物差しの上で戦うことでもあります。
問い続けているのは「どうありたいか」
オーナーとのコミュニケーションの中心にあるのは、これから何をするかではなく、どうありたいかという対話です。この認識が常に共有されていることで、表現や施策に一貫性が生まれ、ブランディングにおいて最も重要な「ブレ」を防ぐことができます。
取り組み
APPROACH
大切にしている価値観を言語化する
なぜ「どうありたいか」を問い続けるのか。それは、自分たちが本当に大切にしている価値観を見失わないためです。
SPACE N が何よりも大切にしているのは、ダンスが上手になることよりも、人として成長できること。この軸が明確であるからこそ、その先にあるブランドのあり方も自然と定まっていきます。
届けたい相手を定めてから、言葉を設計する
キャッチコピーは、短い言葉で瞬間的に想いを届けるものです。すべての人に響かせるのではなく、誰に届けたいのかを明確にしたうえで設計することが重要です。
ターゲットは「小学生くらいまでのお子さんを持つ親御さん」に設定しました。地域性としてファミリー層が多いことに加え、「人としての成長」という理念に最も共感してくれる存在が親御さんであると考えたためです。
プロダンサーが在籍していることを、あえて前面に出さない
親御さんが本当に求めているのは、ダンスの技術だけではありません。リズム感や基礎体力が身につくこと。人前で表現する自信が育つこと。子どもが自分らしく成長していくこと。その価値に応えることこそが SPACE N の本質だと考えています。
表現もまた、価値観から設計する
ビジュアル表現においても、いわゆるヒップホップらしい強さや尖った印象はあえて避けています。子どもたちが生き生きと楽しんでいる姿や、一生懸命取り組む様子。そうしたシーンを中心に据えることで、SPACE N らしさを表現しました。
その後
AFTER
自分の子どもの姿を、重ねられるようになった
理念に共感した親御さんが、自分の子どもの姿を自然と重ねられるようになり、「ここに通わせたい」というイメージを具体的に描けるようになりました。
価値観は、最も強い差別化になる
スペックや実績ではなく、何を大切にしているか。それを明確にし、言葉と表現で一貫して伝えていくことで、ブランドは選ばれる理由を持ちます。
発表会のポスターも、体験の一部として
ブランドの軸が定まったあとも、継続してクリエイティブを担当しています。そのひとつが年に一度のダンス発表会のポスターです。
発表会は生徒にとっての晴れ舞台であり、スクールにとっても一大イベントです。習い事の発表会は「ここに入ってよかった」と生徒や親御さんに感じてもらいやすい、重要な機会でもあります。
ポスターはイベントへの期待を高めると同時に、参加すること自体がひとつのステータスになります。さらに「自分の子どもがこんなイベントに出るんだよ」と口コミにつながり、来場者数やスクールの認知にも波及していきます。
ポスターそのものも発表会の体験の一部である。そう捉えて制作しています。






