CASES|事例紹介
仕事の意義を定義したら、その会社にしかない価値が見えた。
課題と背景
BACKGROUND
1962年から続く町工場に、ホームページが無かった

安全基材株式会社は群馬県高崎市で1962年から続く、ガラス繊維を強みとした安全労働衛生保護具の製造や専門商社で、働く人の安全と命を守る製品を社会へ届けています。
ご相談のきっかけは「Webサイトがないから作ってほしい」というシンプルなご依頼でした。魅力的な仕事をしているのにホームページを持っていない中小企業は案外多く、もったいないと感じていたので素直に嬉しいご依頼でした。
作る前に、ホームページの役割から共有した
これまでホームページを持っていなかったということは、Webに関する知識がほとんどないということでもあります。そこでまず、ホームページの役割、成果(CTA)とは何か、成果をあげるために何が必要か(Webマーケティング)といった基本的なところから共有させていただきました。
誰のためのホームページか
なぜこのタイミングでホームページの必要性を感じたのかと言うと「採用活動においてホームページが無いことが不利」だからという理由でした。確かにいまの時代、ホームページが無い会社には就職しようとはなかなか思いません。
一方で事業のほうは既存の取引先で十分にまわっており、新規顧客の獲得は優先度が低い状態でした。そこで本プロジェクトの目的は、求職者に企業の魅力と感じてもらうことにしました。もちろんその他のステークホルダーに対しても価値が伝わることは大前提でした。
ホームページの設計で最も重要なのは「誰のどんな課題を解決したいのか」です。ここが曖昧なままだと、誰にも刺さらず、結果として求めていた成果も得られません。
STUDIOで制作し撮影からコピーまで一貫して制作

CMSはノーコードツールSTUDIOを利用しています。
また、撮影からコピーライティングまで全て一貫して制作いたしました。
取り組み
APPROACH
当事者のコンプレックスは、誰かにとっての価値である

これはよくある誤解です。当事者にとっては日常すぎて当たり前のことが、実は知らない誰かにとっては価値である、ということは往々にしてあります。
年季の入った町工場の雰囲気や設備は、どこを切り取っても写真に映える。当人たちにとっては古くて恥ずかしいと感じていたその場所こそが、この会社を伝える最大の素材だと感じました。
見えてきたのは、仕事そのものだった
社長や現場の方々の話をうかがい、現場を見せていただくなかで、この会社の良さが見えてきました。それはとにかく人の手で丁寧に、一生懸命に作業している仕事そのものでした。人の命を守る製品をつくるメーカーとしての矜持のようなものを感じました。
これらは第三者だからこそ見える価値とも言えます。しかしこのように評価すると、大抵そんな大層なものではないと謙遜されることがほとんですが、それは当たり前にやってきたことで、特に自慢できることではないと本気で思っているからです。その当たり前こそが当事者には見えづらい盲点であり、第三者が入る価値であると感じています。
コンセプトコピー「人の手でつむぐ安心と安全。」
この会社の強みであるガラス繊維とかけて、コンセプトコピーを「人の手でつむぐ安心と安全。」に設定しました。
このコピーにした最大の理由は、社会に提供している価値を明確にしたかったからです。外から見て分かりやすく、そして中で働いている人たちにも自分たちが社会に提供している価値を感じてほしいと思いました。
日々目の前の作業に追われていると、本質的な仕事の意味は見失われがちです。それによって仕事の意義を感じづらくなり、やりがいにもつながりにくくなります。
その後
AFTER
公開後は求人の応募が増加へ
公開後は当初の目的通り、求職者にとってこの会社を知る重要な情報源となり、求人への応募が増加しました。また、ホームページで言語化された会社の想いに共感して応募してくれる方が増えたとのことです。
知られていないことは、もったいない
ホームページを持たない中小企業は多く存在します。せっかく魅力的な仕事をして社会に価値を提供しているのに、知られづらい状態にあるのはもったいない。今回のように採用へ振り切るのも、ひとつの戦略です。
これからのAI時代、情報が無ければなおさら埋もれていきます。



