WEB制作の打ち合わせで聞かれること|事前に準備すべき項目

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こんな人にオススメの記事

  • WEB制作会社に初めて依頼するので何を聞かれるか不安
  • 打ち合わせで自社の要望をうまく伝えられる自信がない
  • 過去の制作で「思っていたのと違う」という経験がある
  • 予算やスケジュールの伝え方がわからず曖昧にしてしまう
  • 制作会社に丸投げしてしまい結果に満足できなかった

この記事の目次

「WEB制作会社に初めてホームページを依頼するんだけど、打ち合わせでは何を聞かれるのだろう?」「前回の制作では自分の要望がうまく伝わらず、出来上がりが思っていたものと違った」――こうした不安やご経験をお持ちの経営者の方は多いのではないでしょうか。WEB制作の打ち合わせは、建物を建てるときの設計相談に似ています。建築士に「良い感じの家を建ててください」とだけ伝えても、理想の家は建ちません。ホームページも同じで、事前にしっかりと準備をして臨むことで、御社の想いが正確に伝わり、満足のいくホームページが完成する確率がぐっと高まります。この記事では、WEB制作会社との打ち合わせで聞かれる質問と、事前に準備すべき項目を具体的にお伝えします。

なぜ打ち合わせの事前準備が大切なのか

WEB制作は、制作会社とお客さま(発注者)の共同作業です。制作会社がどんなにスキルが高くても、お客さまの想いや要望が正確に伝わらなければ、期待どおりのホームページは完成しません。

準備不足が招く「思っていたのと違う」問題

WEB制作で最も多いトラブルは、「出来上がったホームページが思っていたものと違う」というケースです。これは制作会社の技術力の問題というよりも、打ち合わせの段階でお互いの認識が十分にすり合わせられなかったことが原因であることがほとんどです。

たとえば、お客さまが「シンプルなデザイン」を希望したとします。しかし、「シンプル」の定義は人によってさまざまです。「白ベースでテキスト中心のミニマルなデザイン」を想像する方もいれば、「装飾は少ないけれど写真を大きく使ったデザイン」を想像する方もいます。言葉だけでは伝わらないイメージを、具体的な参考例を使って共有することが大切なのです。

事前準備は「完璧」でなくて良い

「準備が大切」と聞くと、「完璧に準備しなければならない」と感じてプレッシャーに思われるかもしれません。しかし、安心してください。打ち合わせの場で制作会社が質問を投げかけながら一緒に整理していきますので、すべてを事前に決めておく必要はありません。

大切なのは、「考える材料」を事前に用意しておくことです。完璧な答えではなく、「こんな方向性かな」「ここは迷っている」という状態でも十分です。むしろ、「迷っていること」を正直に伝えることが、良いホームページづくりの第一歩になります。

打ち合わせの事前準備は、制作会社のためではなく「御社のホームページをより良いものにする」ために行うものです。気負わず、できる範囲で取り組んでみてください。

聞かれること1:ホームページの目的とゴール

制作会社が最初に確認するのは、「このホームページは何のために作るのか」という目的です。

なぜ「目的」が最初に聞かれるのか

目的によって、ホームページの構成もデザインも機能も大きく変わります。「お問い合わせを増やしたい」「採用応募を集めたい」「会社の信頼感を高めたい」「ECサイトで商品を売りたい」――どの目的を優先するかによって、制作の方向性が決まるのです。

たとえば、「お問い合わせを増やしたい」が目的であれば、サービスの魅力が伝わるページ構成やお問い合わせフォームまでの導線を重視した設計になります。一方、「採用応募を集めたい」が目的であれば、社員インタビューや職場環境の紹介に力を入れた設計になります。目的が曖昧なまま進めてしまうと、どちらも中途半端なサイトになってしまいます。

事前準備のポイント:目的の優先順位をつける

多くの場合、ホームページの目的は1つではありません。「お問い合わせも増やしたいし、採用にも使いたいし、会社の信頼感も高めたい」というのは自然なことです。しかし、すべてを等しく優先することは難しいので、優先順位をつけましょう。

以下の質問に対する答えを事前に考えておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。

「ホームページを通じて最も実現したいことは何ですか?」
「ホームページがあることで、1年後にどうなっていたいですか?」
「現在のホームページ(または現在の状況)で最も困っていることは何ですか?」

具体的な数値目標があるとなお良い

「お問い合わせを増やしたい」だけでなく、「月に10件のお問い合わせが欲しい」のように具体的な数値目標があると、制作会社はより的確な提案ができます。現時点で数値目標が決まっていない場合は、「現在の月間お問い合わせ数」を伝えるだけでも参考になります。

聞かれること2:ターゲット(誰に見てほしいか)

目的と並んで重要なのが、「誰に見てほしいホームページなのか」というターゲットの設定です。

「みんなに見てほしい」は実は誰にも届かない

「ターゲットは?」と聞かれると、「できるだけ多くの人に見てほしい」と答えたくなるものです。しかし、「全員に向けたメッセージ」は、結局のところ「誰にも刺さらないメッセージ」になってしまいがちです。

たとえるなら、駅前で大声で「皆さん、ぜひよろしくお願いします!」と叫んでも、立ち止まる人はほとんどいません。しかし、「群馬県で工場を経営されている方、お困りごとはありませんか?」と呼びかければ、該当する方は「自分のことかも」と思って足を止めてくれます。WEBサイトのメッセージも同じです。

ターゲットを具体的にイメージするための質問

事前に以下の質問について考えておきましょう。

「御社のサービスを利用する典型的なお客さまはどんな方(企業)ですか?」
「お客さまはどんな課題や悩みを持って御社に問い合わせてきますか?」
「お客さまが御社を選ぶ際に、何を比較検討していますか?」
「既存のお客さまの業種や企業規模に傾向はありますか?」
「BtoBですか?BtoCですか?あるいはその両方ですか?」

答えがはっきりしない項目があっても大丈夫です。制作会社と一緒に整理していく過程で、「そういえば、うちのお客さまにはこんな傾向があったな」と気づくことも多いです。

用語メモ

BtoBとは「Business to Business」の略で、企業間取引のことです。BtoCとは「Business to Consumer」の略で、企業と一般消費者との取引のことです。ターゲットとは、ホームページを通じて情報を届けたい相手(対象者)のことです。

ペルソナまで設定できるとベスト

余裕があれば、ターゲットをさらに具体的にした「ペルソナ」を考えてみましょう。ペルソナとは、ターゲットを一人の架空の人物として具体的に描いたものです。「高崎市在住、製造業の経営者、50代男性、従業員30名の会社を経営、WEBに詳しくないが、そろそろホームページを見直したいと思っている」のように、できるだけリアルな人物像を描くことで、ホームページのメッセージやデザインの方向性がより明確になります。

聞かれること3:予算とスケジュール

予算とスケジュールは、制作の範囲や進め方を決める上で欠かせない情報です。

予算は正直に伝えた方がメリットが大きい

「予算を言ったら、その金額いっぱいまで見積もられるのでは?」と心配される方もいますが、信頼できる制作会社であれば、予算を伝えることで「その予算内でできる最善の提案」をしてくれます。逆に、予算を伝えなかった場合、理想的ではあるけれど予算を大幅に超える提案が出てきて、その後の調整に時間がかかることがあります。

予算が明確に決まっていない場合は、「○○万円〜○○万円くらい」という幅で伝えるか、「まず見積もりを見てから判断したい」と正直に伝えましょう。制作会社にとっても、予算感がわかる方が的確な提案がしやすいのです。

スケジュールの伝え方

「いつまでにホームページを公開したいか」というスケジュールの希望も、重要な情報です。一般的なコーポレートサイトであれば、制作会社に依頼してから公開まで2〜5か月程度かかるのが標準的です。

「○月の展示会に合わせて公開したい」「年度末までに完成させたい」「できるだけ早く」など、具体的な期限や理由があれば伝えましょう。スケジュールに制約がある場合、制作会社はそれに合わせて工程を調整してくれます。ただし、極端に短い期間を希望すると、品質に影響する可能性があることも理解しておきましょう。

初期費用とランニングコストを分けて考える

ホームページの費用は、制作時にかかる「初期費用」と、公開後に継続的にかかる「ランニングコスト」に分かれます。初期費用は制作費として一度だけ支払うもの、ランニングコストはサーバー費用・保守管理費用・ドメイン費用などとして月額または年額で支払い続けるものです。

打ち合わせの際には、両方について確認しておくことが大切です。「初期費用は○○万円だが、月額の保守管理費が○万円かかります」といった全体像を把握しておくことで、長期的な予算計画が立てやすくなります。

予算は「恥ずかしいから言いたくない」ではなく、「良い提案を受けるための情報」として前向きに伝えましょう。制作会社はその予算の中で最善を尽くしてくれます。

聞かれること4:参考サイトとデザインの好み

制作会社にとって非常に助かるのが、「こんなイメージのサイトにしたい」という参考サイトの共有です。

参考サイトの集め方と伝え方

打ち合わせの前に、3〜5件程度の参考サイトを用意しておきましょう。同業他社のサイトに限らず、異業種のサイトでも構いません。「このサイトのこの部分が良い」と具体的にポイントを伝えられると、制作会社の理解が格段に深まります。

参考サイトの集め方のコツとしては、「好きなサイトだけでなく、嫌いなサイトも伝える」ことが効果的です。「こういうデザインは避けてほしい」という情報も、方向性を定めるうえで非常に有用です。

参考サイトを伝える際には、「全体の雰囲気が好き」「この色使いがイメージに近い」「このメニューの動きが使いやすいと思った」「写真の使い方が参考になる」のように、どこが気に入ったかを具体的に伝えましょう。

言葉でイメージを伝えるコツ

参考サイトに加えて、言葉でもデザインのイメージを伝えましょう。「かっこいい感じ」「おしゃれな感じ」だけでは、制作会社には伝わりにくいです。以下のような対比を使うと、イメージを共有しやすくなります。

「かっこいい感じ」→「クールでスタイリッシュ」 or 「力強くて男性的」?
「やわらかい感じ」→「ナチュラルで温かみがある」 or 「フェミニンで上品」?
「シンプルな感じ」→「余白が多くてすっきり」 or 「装飾を控えめに、でも情報は充実」?

こうした擦り合わせをすることで、制作会社と御社のイメージが一致していきます。

既存の会社案内やロゴも持参する

会社案内のパンフレット、名刺、ロゴデータ、商品カタログなど、御社のデザインに関する既存の制作物があれば、打ち合わせの際に持参(またはデータで共有)しましょう。これらの制作物には、すでに御社のブランドカラーやデザインの方向性が反映されている場合が多く、ホームページのデザインと統一感を出すための重要な参考になります。

聞かれること5:コンテンツと素材の準備

デザインだけでなく、ホームページに掲載する「中身」についても確認されます。

テキスト(文章)は誰が用意するか

ホームページに掲載する文章をどちらが用意するかは、打ち合わせで確認すべき重要なポイントです。選択肢は主に3つあります。

お客さま(御社)が用意する:費用を抑えられますが、WEB向けの文章を書くスキルが求められます。

制作会社が用意する(ライティング費用が発生):プロが書くため、SEO(検索エンジン対策)に配慮した文章が期待できます。ただし、御社の事業内容を正確に理解してもらう必要があるため、取材やヒアリングの時間が発生します。

御社が原案を作り、制作会社がブラッシュアップする:折衷案として、御社が箇条書きレベルで情報を出し、制作会社が読みやすい文章に整えるパターンです。

写真・画像素材の準備

写真素材についても、「既存の写真を使うか」「新たに撮影するか」「ストック素材を使うか」を確認されます。この記事(写真素材の選び方)でも解説していますが、少なくともトップページのメインビジュアルと社員の写真はオリジナルを用意することをおすすめします。

既存の写真を使う場合は、できるだけ高解像度(大きなサイズ)の元データを用意しておきましょう。スマートフォンで撮影した写真でも、最近の機種であれば十分な解像度があることが多いです。

掲載したいページの一覧を考えておく

「どんなページが必要か」のイメージも事前に考えておくと良いでしょう。一般的なコーポレートサイトであれば、以下のようなページ構成が基本になります。

トップページ/会社概要(企業情報)/事業内容・サービス紹介/事例・実績紹介/お知らせ・ニュース/お問い合わせ/プライバシーポリシー

これに加えて、「採用ページが必要」「ブログ機能が欲しい」「FAQページを作りたい」など、御社のニーズに応じたページを検討しておきましょう。

用語メモ

プライバシーポリシーとは、ホームページで収集する個人情報(お問い合わせフォームの入力情報など)の取り扱い方針を記載したページです。法律上、個人情報を取得するサイトには掲載が求められています。

打ち合わせを成功させるための心構え

最後に、打ち合わせに臨む際の心構えとして、知っておいていただきたいポイントをお伝えします。

「わからない」を恥ずかしがらない

WEB制作の専門用語がわからなくても、まったく恥ずかしいことではありません。良い制作会社であれば、専門用語を使わずにわかりやすく説明してくれます。逆に、わからないのに「わかったふり」をしてしまうと、後々の認識のズレにつながります。「それはどういう意味ですか?」と遠慮なく聞いてください。

決裁者が同席すると後戻りが減る

ホームページのデザインや内容に最終的な決定権を持つ方(経営者や担当役員など)が打ち合わせに同席されることを強くおすすめします。担当者だけで打ち合わせを進め、後から決裁者に見せたら「イメージが違う」と言われてやり直し……というケースは非常に多いのです。

決裁者がすべての打ち合わせに参加するのが難しい場合は、最低でも初回の方向性を決める打ち合わせと、デザイン案を確認する段階には同席していただくのが理想的です。

議事録やメモを残す

打ち合わせの内容は、その場では覚えていても、時間が経つと忘れてしまうものです。重要な決定事項や確認事項は、メモを取るか、制作会社に議事録の共有を依頼しましょう。お互いの認識を文字にして共有しておくことで、「言った・言わない」のトラブルを防ぐことができます。

打ち合わせは「正解を言う場」ではなく「一緒に考える場」です。制作会社はプロですが、御社のビジネスについては御社が一番のプロです。両者の知識を合わせて、最高のホームページを作りましょう。

まとめ:事前準備チェックリスト

ここまでの内容を、打ち合わせ前の準備チェックリストとしてまとめます。

  • 目的とゴール:ホームページで最も実現したいことは何か。可能であれば数値目標も
  • ターゲット:誰に見てほしいのか。典型的なお客さまのイメージ
  • 予算:おおよその予算感(幅があっても可)。初期費用とランニングコストの両方
  • スケジュール:公開希望日や、期限がある理由(展示会、年度末など)
  • 参考サイト:3〜5件程度。好きなポイントと避けたいポイントをメモ
  • コンテンツ素材:既存の写真や文章、会社案内パンフレット、ロゴデータ
  • ページ構成のイメージ:どんなページが必要かの大まかなリスト
  • 現在の課題:今のホームページ(または現状)で困っていること

すべてを完璧に準備する必要はありません。いくつかの項目に「考えてはいるけど決まっていない」というものがあっても大丈夫です。大切なのは、「考える姿勢」を持って打ち合わせに臨むことです。

私たちmotiveは、群馬県を中心とした中小企業のお客さまとの打ち合わせを大切にしています。「何も準備できていないけど、とりあえず相談だけしたい」という段階でも大歓迎です。御社の想いを丁寧にヒアリングし、一緒に最適なホームページの形を考えさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

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