コーディングとは?|WEBデザインとの違いをわかりやすく解説

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こんな人にオススメの記事

  • コーディングという言葉の意味がよくわからない方
  • デザインとコーディングの違いを知りたい方
  • ホームページの表示速度が遅いと感じている方
  • SEO対策でコーディングが関係すると聞いたが詳しくわからない方
  • 制作会社にコーディング品質について何を確認すべきか知りたい方

この記事の目次

ホームページ制作の話をしていると、「コーディング」「デザイン」という言葉がよく出てきます。「デザインはなんとなくわかるけど、コーディングって何?」「デザインとコーディングは何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、コーディングとWEBデザインの違いを、専門知識のない方にもわかるようにやさしく解説します。さらに、見た目ではわかりにくい「コーディング品質」が、SEO(検索エンジン対策)やサイトの表示速度、スマートフォンでの使いやすさにどのように影響するかもお伝えします。

そもそもコーディングとは?

コーディング(coding)とは、デザイナーが作成したデザインデータを、WEBブラウザ(Google ChromeやSafariなど)で実際に表示できるように、プログラミング言語を使って組み立てる作業のことです。

わかりやすくたとえるなら、デザインは「建物の完成予想図(パース)」で、コーディングは「実際に木材やコンクリートを使って建物を組み立てる工事」にあたります。見た目のイメージを描くのがデザイン、それを実際に動く形にするのがコーディングです。

コーディングで使われる主な言語

WEBサイトのコーディングには、主に以下の言語が使われます。

  • HTML(エイチティーエムエル):ページの骨格を作る言語。見出し、段落、画像、リンクなどの「構造」を定義します。家づくりでいえば「柱や壁」の役割です。
  • CSS(シーエスエス):見た目を装飾する言語。文字の色やサイズ、背景色、レイアウトの配置などを指定します。家づくりでいえば「壁紙やインテリア」の役割です。
  • JavaScript(ジャバスクリプト):動きや機能を付ける言語。ハンバーガーメニュー(スマートフォンでよく見る三本線のメニュー)の開閉、画像のスライドショー、スクロール時のアニメーションなどを実現します。家づくりでいえば「電気配線や水道工事」のような裏方の仕組みにあたります。

用語メモ

「HTML」はHyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略です。世界中のすべてのWEBページの土台になっている言語で、1990年代から使われ続けています。「CSS」はCascading Style Sheets(カスケーディング・スタイル・シート)の略で、HTMLで作った骨格に「見た目」を付け加える役割を持ちます。

WEBデザインとは?

WEBデザインとは、ホームページの見た目(ビジュアル)を設計・制作する工程のことです。具体的には、以下のようなことを決めます。

  • 配色(メインカラー、アクセントカラーなど)
  • フォント(文字の書体やサイズ)
  • レイアウト(各要素の配置やバランス)
  • 写真やイラストの選定・加工
  • ボタンやアイコンのデザイン
  • 余白の取り方

WEBデザイナーは、FigmaやAdobe XDといったデザインツールを使って、完成後のホームページがどのように見えるかを画像の形で作成します。この段階ではまだ「画像」であり、実際にクリックしたりスクロールしたりすることはできません。

コーディングとデザインの違いを整理

コーディングとデザインの違いを表にすると、以下のようになります。

担当する範囲の違い

  • WEBデザイン:「どう見せるか」を決める。見た目の設計。
  • コーディング:「どう動かすか」を作る。技術的な実装。

使うツールの違い

  • WEBデザイン:Figma、Adobe XD、Photoshopなどのデザインツール
  • コーディング:テキストエディタ(Visual Studio Codeなど)でHTML・CSS・JavaScriptを記述

求められるスキルの違い

  • WEBデザイン:色彩感覚、レイアウト力、ユーザー心理の理解、ブランディング力
  • コーディング:プログラミング言語の知識、ブラウザの仕様理解、SEOの知識、パフォーマンス最適化

つまり、「きれいなデザインを作れること」と「それを正しくWEB上で再現できること」は、まったく別のスキルなのです。制作会社によってはデザイナーとコーダーが同一人物の場合もありますが、規模の大きなサイトでは分業して進めるのが一般的です。

「デザインが良ければホームページも良い」とは限りません。どれほど美しいデザインでも、コーディングの品質が低ければ、表示速度が遅かったりスマートフォンで見づらかったりと、ユーザーにとって使いにくいサイトになってしまいます。

コーディング品質がSEOに与える影響

ここからは、見た目ではわかりにくい「コーディング品質」がホームページの成果にどう影響するかを解説します。まず注目したいのが、SEO(検索エンジン最適化)への影響です。

用語メモ

「SEO(エスイーオー)」とは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。Googleなどの検索エンジンで自社のホームページが上位に表示されるように工夫することを指します。

正しいHTML構造がGoogleの理解を助ける

Googleの検索エンジンは、人間のように「見た目」でページの内容を判断しているわけではありません。HTMLのコード(ソースコード)を読み取って、「このページは何について書かれているのか」「見出しは何か」「重要な情報はどこか」を理解しています。

そのため、HTMLの構造が正しく書かれていないと、Googleがページの内容を正確に理解できず、検索順位にマイナスの影響を与える可能性があります。たとえば、見出しタグ(h1、h2、h3など)を使わずに、文字の大きさだけで見出しのように見せている場合、見た目は同じでもGoogleには「これは見出しだ」と伝わらないのです。

メタ情報の適切な設定

コーディングの際には、ページのタイトルタグ(検索結果に表示されるタイトル)やメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)、画像のalt属性(画像の代替テキスト)なども設定します。これらはユーザーの目には直接見えにくい部分ですが、SEOにおいて重要な役割を果たします。

コーディング品質が表示速度に与える影響

ホームページの表示速度は、ユーザーの満足度にも検索順位にも大きく影響します。Googleの調査によると、ページの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の約半数が離脱してしまうと言われています。

表示速度を左右するコーディングのポイント

  • 画像の最適化:必要以上に大きな画像ファイルを使っていないか、次世代フォーマット(WebPなど)を採用しているか
  • コードの軽量化:不要なCSSやJavaScriptが含まれていないか、ファイルが圧縮(ミニファイ)されているか
  • 読み込み順序の最適化:ページの表示に必要なコードを優先的に読み込み、後から必要なものは遅延読み込みにしているか
  • キャッシュの設定:一度読み込んだファイルをブラウザに記憶させて、次回以降の表示を高速化しているか

これらはすべてコーディングの段階で対応する技術的な項目です。デザインがまったく同じでも、コーディングの仕方によって表示速度が大きく変わることがあるのです。

用語メモ

「キャッシュ」とは、一度アクセスしたWEBページのデータをブラウザが一時的に保存しておく仕組みのことです。2回目以降にアクセスした際、保存されたデータを使うことで表示が速くなります。「キャッシュをクリアしてください」と言われた場合は、この保存データを削除するという意味です。

コーディング品質がアクセシビリティに与える影響

アクセシビリティとは、年齢や障がいの有無にかかわらず、すべての人がWEBサイトを利用できるようにする取り組みのことです。近年、企業のホームページにもアクセシビリティへの配慮が求められるようになっています。

コーディングで対応できるアクセシビリティ

  • 画像の代替テキスト(alt属性):目が不自由な方が使う音声読み上げソフト(スクリーンリーダー)に、画像の内容を伝える
  • 適切な見出し構造:スクリーンリーダーのユーザーが、見出しを手がかりにページの内容を把握できるようにする
  • キーボード操作への対応:マウスが使えない方でも、キーボードだけでサイトを操作できるようにする
  • 色のコントラスト:文字色と背景色のコントラスト比を十分に確保し、色覚の多様性に配慮する

これらはデザインの段階から配慮が必要なものもありますが、最終的にはコーディングで実装される技術的な要素です。

レスポンシブ対応の重要性

レスポンシブ対応(レスポンシブデザイン)とは、パソコン、タブレット、スマートフォンなど、画面サイズの異なるさまざまなデバイスで、自動的にレイアウトが最適化される仕組みのことです。

なぜレスポンシブ対応が必要なのか

  • スマートフォンユーザーの増加:業種にもよりますが、多くのサイトでアクセスの60〜70%以上がスマートフォンからです
  • Googleの評価基準:Googleはスマートフォンでの見え方を基準にサイトを評価する「モバイルファーストインデックス」を採用しています
  • ユーザー体験の向上:スマートフォンで文字が小さすぎたり、横スクロールが必要だったりするサイトは、すぐに離脱されてしまいます

レスポンシブ対応の仕組み

レスポンシブ対応は、CSSの「メディアクエリ」という機能を使って実現します。「画面の幅が768px(ピクセル)以下の場合はこのレイアウトに切り替える」といったルールをCSSに記述することで、一つのHTMLファイルで複数の画面サイズに対応できるのです。

以前は「PC用サイト」と「スマホ用サイト」を別々に作るという方法もありましたが、管理の手間が倍になるため、現在はレスポンシブ対応が主流です。

レスポンシブ対応は「あった方がいい」ではなく「なくてはならない」ものです。制作会社に依頼する際は、レスポンシブ対応が標準で含まれているかどうかを必ず確認しましょう。

制作会社にコーディング品質を確認するには

コーディングの品質は、専門知識がないと判断しにくいものです。しかし、以下のようなポイントを制作会社に質問することで、品質への意識を確認することができます。

  • 「レスポンシブ対応は標準で含まれていますか?」
  • 「表示速度の最適化はどのような対応をしていますか?」
  • 「SEOを考慮したコーディングをしてもらえますか?」
  • 「納品後、他の制作会社でも修正できるような標準的なコーディングですか?」
  • 「W3C(ウェブ技術の国際標準化団体)の仕様に準拠したコーディングをしていますか?」

これらの質問に対して、具体的かつ明確に回答してくれる制作会社は、コーディング品質に対する意識が高いと判断できるでしょう。WEB制作会社の選び方については別の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

まとめ

コーディングとWEBデザインは、ホームページ制作において車の両輪のような関係です。デザインが「見た目の美しさ」を担い、コーディングが「技術的な品質」を担っています。どちらか一方だけが優れていても、良いホームページにはなりません。

特に、コーディング品質はSEO、表示速度、アクセシビリティ、スマートフォン対応など、ホームページの成果に直結する多くの要素に影響します。見た目ではわかりにくい部分だからこそ、信頼できる制作会社に任せることが大切です。

ホームページ制作の全体的な流れについては全体像をまとめた記事で、テスト段階での確認ポイントについてはテストアップに関する記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

群馬県でコーディング品質にもこだわったホームページ制作をお考えの方は、ぜひmotiveにご相談ください。見た目だけでなく、SEO・表示速度・アクセシビリティまで考慮した高品質なサイトをお届けします。

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