継続は力なり、戦略の実行は無理せずやれることからコツコツと
こんにちは、群馬県高崎のブランディング&Web制作会社のmotiveです。
今回は戦略を実行したいけど、うちの組織規模では実行できないと諦めてしまう前に、実行可能な戦略の前進方法について書いてみたいと思います。
やることが明確になりすぎることで、逆にそれが重荷になってしまう
ブランディング戦略やマーケティング戦略を策定することでやることが明確になる、皆が同じ方向を見て進むことができる、など事業において欠かせません。
しかしその一方で、やることが明確になり過ぎることで重荷になってしまうことがあります。これは特に人手や予算が限られる、小規模事業者において課題となることがあります。
人手が足りないから結局はこれまで通り目の前の仕事だけに目を向けるのか、それとも未来思考で事業の発展のための戦略を実行していくのか。このシンプルな問いでさえ即答できない状況は十分にありえます。
そんな時は無理に全てを実行せずに優先順位をつけて段階的に実行していくことで決して足は止めずに少しずつでも前進させることをオススメします。
3段階のフェーズに分けて戦略を実行する
戦略を実行していく上で大きく3つのフェーズに分けることをおすすめします。
「基礎づくり」「アクティブ化」「発展」です。意識が追いついていない状態で1つのくくりとして戦略を見ると、本当に実行できるのか現場スタッフが及び腰になってしまうことがあります。しかしフェーズに分けて小さな目標やマイルストーンを積み重ねることで着実に前進できる状態を作っていきます。
ポイントは、通常業務のワークフローを変えてみる、意識を変えてみるなど、基本的に新しい作業がなるべく増えないことを前提とします。
ちなみに各フェーズの実行期間も組織の状況に合わせて設定してください。ただ長すぎても良くないので半年から1年程度でフェーズをクリアしていくよう設定してみてください。
1.基礎づくり
例えば「圧倒的サービス品質で地域で、最も愛されるスーパーを目指す」という戦略があった場合に、これまで商品を整理しながらお客さんに挨拶をしていたのを、必ずお客さんの方を見て笑顔で行うようにしてみるであったり、スタッフから見たサービス品質が良かった他スタッフを表彰するなどの、現場の意識改革から着手するといった具合です。
ちなみにこのスタッフ間表彰は、後のフェーズで戦略を実行していくサービス品質責任者、ブランド責任者などに育成を視野に入れても良いと思います。
戦略の実行には、実行するスタッフの皆さんの意識改革が不可欠なのと、通常業務が増えるのではないかという不安やストレスを軽減し、前進させやすくします。
2.アクティブ化
現場の意識改革が進み、戦略を更に前進させるための基礎づくりが進んできたら続いて、戦略をさらに充実させていきます。
先ほどの例でいうと、第1段階は顧客とのコミュニケーションの品質の向上を目的としてきましたが、続いてはサービス自体(コンテンツ)を充実させていきます。
これは顧客体験を高めるような視点になってきます。例えば、通路を何度も往復していて何か探していそうなお客さんに「何かお探しですか?」とお声がけをするだったり、老人向けのサービスとして、スタッフに頼めば必要な商品を売り場から集めてくれるなど、意識の変化からアクティブな行動をおこしサービスをより充実させていきます。
3.発展
これまでのフェーズを経てスタッフの意識改革、サービス品質の向上、スタッフの拡充も進み、それなりに文化として定着してきていると思います。
ここからがいよいよ戦略の真打ちとも言える「発展」フェーズです。
発展とは新しく生まれ変わる、飛躍するためのフェーズで、「圧倒的サービス品質で地域で、最も愛されるスーパー」になるために必要なことをドラスティックに実行していきます。
例えば、基礎フェーズで育った意識の高いスタッフをサービス品質責任者に任命し、顧客体験を高めるために必要なサービスやアイデアを積極的に生まれていく体制を構築し実行していきます。これまで存在していなかった、宅配サービスや、生鮮食品から調理をしてくれる、アプリの導入など、これまでのスーパーの枠にとらわれない顧客満足から逆算したサービスを誕生させていくことが可能になります。
このように段階的に戦略を実行していくことで、リソース不足の小規模事業者でも実現が可能になってくるかと思います。
お気軽にご相談ください
いかがでしたでしょうか、今回はスーパーを例に上げましたが、ブランディングやマーケティング戦略も同様で、まずは理想の状態に向けた戦略を策定し、そして現状のリソースを鑑みてできることからコツコツと実行し、着実に前進させることが重要と言えますね。
自社の魅力を引き出したい、WEBマーケティングに本腰を入れたい、WEBで物販を行いたい、何をしたらいいのか分からないからとりあえず話を聞いて欲しいなど、まずはお気軽にご相談ください。
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